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プレーオフ決勝は激闘の末、東海大学が優勝
専修大、白鴎大が1部残留を決める

2011.11.22 (Tue)

【2011インカレ】11/22 日本体育大VS鹿屋体育大

【鹿屋体育大が巧みな攻守でリードするが、日本体育大が逆転勝利】
111122kumagae.jpg 来期の1部昇格を決めた日本体育大と九州1位の鹿屋体育大は最後の最後まで分からない接戦になった。

 1Qはロースコアの12-11。鹿屋体育大はアウトサイドに堅さが見られ、打ってはいくもののなかなか決めることができない。一方の日本体育大も鹿屋体育大の守りに阻まれてターンオーバーが続き、シュート確率も上がらない。だが2Qになると鹿屋体育大のエンジンがかかった。#1内村(3年・PG)や#11枡田(3年・SG)のスティール、引きつけてからのゴール下へのパスなど、鹿屋体育大らしい相手の裏をつく攻撃も決まり、一気に10点近いリードを得た。日本体育大は24秒オーバーやファウルでなかなか流れが来ないが、交代した#22水沼(3年・G)が1本ミドルシュートを決めると#23横江(4年・G)も連続でシュートを決め、鹿屋体育大のミスが続いたこともあって26-29と追いあげて前半を終了した。

 3Q開始早々日本体育大は#11北川(2年・G)の3Pが決まるが、鹿屋体育大も#5蛭沼がスリーで返す。こうした点の取り合いが続き鹿屋体育大が数点リードでこのQは推移する。日本体育大は#21熊谷が高さを生かしたブロックを見せ、#19中野(2年・F)も3Pできっちり仕事を果たした。鹿屋体育大は#1内村のバスケットカウントや#16笠原(4年・SF)の3P、#11枡田が相手スローインからルーズボールに持ち込んでボールを奪うなど、一歩も引かない。3Qは48-53と鹿屋体育大が5点リードで最終Qへ。

111122kanoya.jpg ゲームは残り3分まで鹿屋体育大が主導権を握った。日体大はここでエンジンをかけたいところだが、#21熊谷のアウトサイドがことごとくはずれるなど、なかなかきっかけがつかめない。鹿屋体育大も4Q序盤で攻めあぐねるが、#17小野(3年・CF)の3Pも決まり、#16笠原から#11枡田への鮮やかなパスも決まってリードを保つ。苦しい日体大だが、終盤プレスに本腰を入れた。鹿屋体育大はボールを運べず、ターンオーバーを連発。日体大は#21熊谷がダンクなどを見せ、チームを盛り上げる。残り1分になり1点を争うゲームになるが、日体大は#23横江のシュートでようやく逆転。鹿屋体育大はスローインからのボールをカットしようとした#13占部(2年・PG)が惜しくもファウル。ここから日体大は#23横江がフリースローを獲得するプレーで68-65。3点を追う鹿屋体育大は残り9.9秒で#16笠原が3Pのファウルを獲得。しかし笠原はこれを3投外し、最後にボールを保持した日体大が#21熊谷のシュートで締め、70-65でブザーが鳴り響いた。残り1分まで分からない試合となったが、なんとか日本体育大が逆転で勝利を決め、一回戦を突破した。

 「やることはできていた」と鹿屋体育大金本コーチ。ディフェンスでも高さに負けず、オフェンスでは裏パスもよく通った。以前より個人技に優れた選手も増え、今期取り組んできた1対1の部分も見えた。ただ、終盤のプレスへの対処については悔やまれる。あと何回かミスが少なければ勝利は十分あり得ただけに、残念なところだ。学生だけの取り組みとなって2年目。それでも彼ら自身で考え、前に進んできている。来期にも期待したい。

 日本体育大はシュート確率は今ひとつの試合だった。終盤のディフェンスで相手を上回れたが、重苦しい時間帯が長かった。次は1部でも上位の拓殖大が相手。実力ある相手にどのように戦うか注目したい。

写真上:21点17リバウンドの熊谷はダンクも2本見せた。しかし、落としたシュートも多く、確率は良くなかった。
写真下:前半、リズムよく得点した鹿屋体育大。

※鹿屋体育大・笠原選手のインタビュー、写真は「続きを読む」へ。
※鹿屋体育大・金本コーチのインタビューは追って掲載します。

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【INTERVIEW】

「信頼されているからこそやらなきゃいけない」
仲間の為にチームを引っ張ったエース

◆#16笠原大志(鹿屋体育大・4年・SF)
111122kasahara.jpg2年生時には鹿屋体育大初のインカレベスト8に貢献する活躍を見せ、今期はエースとして期待がかかった。サイズもそこそこあり、プレーの幅も広いオールラウンドなプレーヤーとして貴重な存在だ。スタートの中で唯一の4年生、しかもエース的存在とあって背負った負担は小さくなかったはず。だがそれを支えたのは「他の4年生のお蔭」と、4年間を終えてしきりに仲間への感謝の意を表した。
鹿屋体育大はプリンストンオフェンスをしつつ、新たなスタイルも付け加えて日本体育大を最後まで苦しめた。試行錯誤の末、昨年よりチームは大きく一歩前進したと言える。これからの挑戦にも期待したい。


―本当に惜しい試合でした。今の心境はいかがですか?
「自分たちのチームはディフェンスから速攻というスタイルをこの1年間掲げてやってきたんですけど、それを40分間終始やりきることができなかったのが敗因かなと思います。前半までは良かったんですが、後半になるにつれて自分たちは経験がないせいかバテてきてチームの流れが悪くなってしまいました。そういう面ではメンタル的にも関東の選手の方が上だったのかなと思います」

―最後のフリースローはプレッシャーもあったのでは?
「プレッシャーって感じじゃなく、ただ決めなきゃという風に思ってたんですけど…入らなかったですね(苦笑)。3点差で自分が3本外してしまったし、あれも大きな敗因の一つかなと思います」

―日本体育大の様に試合の早い段階からオールコートでプレスにくるチームは九州にはあまりないと金本コーチが仰っていました。そこで対応に慣れてない部分があったということは?
「九州ではああいうチームは少ないんですけど、その中でも練習してきたことはありましたし、それを出しきれなかったのがもったいなかったなと思います。もっと早い時点で攻略出来ていればまた違う展開になったかも知れないですね」

―チームとして、外のシュートの確率も今日はなかなか上がりませんでしたね。
「そうですね。多分いつもの半分くらいしか入ってない印象でした。それがもう少し入っていればもっと自分たちの流れになって勝てたんじゃないかなと思います」

―リバウンドも負けてなかったですし、高さには上手く対応していたように思いました。
「そうですね。自分たちは夏に関東の方に遠征に行っているので、その時に身長の大きい選手のケアの仕方などは練習してきています。それが出せたのは良かったと思います」

―今シーズンを振り返っていかがですか?
「やはり去年までは月野さん(10年度主将・現bj宮崎)みたいな偉大な先輩たちがいて、あの人たちが抜けて鹿屋は弱くなったんじゃないかと言われてたんです。それが悔しくて、それを覆して絶対に負けないチームにしたいということでこの1年やってきました。4年生でチームをまとめてこの1年間やってきて、上手くそういうチームにまとめられたかは分かりませんが、後輩にその想いが通じていればいいかなと思います」

―試合に出る4年生が少ない中で、苦労した点などはありますか?
「苦労したことはそんなにないですね。市川(主将#9)がチームをしっかりまとめてくれたので。そういう部分で市川や他の4年生みんなにすごく助けられたと思います。だからこそ、自分がプレーの部分ではチームを引っ張ろうと思っていました」

―4年間の間に福田コーチが抜けて金本コーチになって、スタイルの変化などはどう捉えていますか?
「福田さんがいた時にプリンストンオフェンスをやってきてたので、それを使いつつも今は5人で動きながらというスタイルでやっています。最初の方は自分たちのバスケットが本当に通じるのかなって部分もあったんですけど、関東遠征に行って通用するんだという事が分かりました。そういう面では自分たちにとってプラスになったし、不安も全くなくなりました」

―今年は1対1から合わせなど連携も上手くとれていましたね。
「うちのチームは枡田(#11)だったり運動能力の高い選手も多いので、それを活かすためには一対一というのも大きな武器になってきます。その部分は、プリンストンオフェンスをやっている時には無かった良さだし、コーチ陣と色々話して考えてやってきたことなので、通用して良かったです」

―そうなると笹原選手の一対一もチームの勝利に大きく関わってきますよね。
「そうですね。自分は1年生から試合に出ている分相手チームにマークされることもあったんですけど、やっぱりチームから信頼してもらっている分、点を取りに行かなきゃというプレッシャーも正直ありました。でも信頼されてるからこそやらなきゃいけないという気持ちでここまでやってきて。ただこの試合ではシュートがなかなか入らなくてあまり仕事を果たせなかったなと思います」

―これで学生バスケットは引退になりました。4年間を振り返っていかがでしたか?
「振り返ってみて一番に思うのは、同級生に助けられたなってことですね。今まで自分は結構一人だけ試合に出てることが多くて他の同級生と一緒にプレーする機会はあまりなかったんですが、チームをまとめることは市川がやってくれて助けてくれました。4年間こうやってやってこれたのも、他の4年生のお蔭かなと思います」

―後輩に向けて何か一言お願いします。
「自分たちはインカレ一回戦敗退と言う形になってしまったんですが、後輩たちには負けた悔しさを胸に秘めて、来年は勝ってもらいたいと思います」


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終盤には積極的に攻めてさすがの活躍を見せた横江。


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蛭沼は15点。リバウンドも8本と貢献した。


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司令塔の内村も9得点。


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キレのあるプレーを見せた枡田。


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ハーフタイムには大きな鹿屋体育大の旗が振られた。大学名とともに「がんばろう日本」と染め抜かれている。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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